ECD「いるべき場所」

ECDの自伝的というか音楽史な本「いるべき場所」を読んだ。

いるべき場所 (Garageland Jam Books)

いるべき場所 (Garageland Jam Books)

生まれてから2007までの間のECDについての音楽が書かれた本。

パンクロックに夢中になり
劇団員として生活していくうちにラッパーになる
というのが大枠としての流れかな。

アニメの歌
フォーク
ロック
PUNK
NEWWAVE
HIPHOP
日本語ラップ

一つのジャンルを愛するというより、
それらをベースにしながら各時代の新しい音楽をずっと聞き
続けているんだろうなというのが印象。
日本語ラップなんてこの人が一つのフラッグシップですし、
HIPHOP以外のことをやっても結果的には新しいHIPHOPになってしまいますし。

HIPHOPのいいとこってそこなんですけどね。
すべての音楽のいいところをサンプリングして、
自分たちのものにして自分たちの言葉を乗せるという
とこが好きなとこです。

話がそれましたが、
この本は日本のインディーズシーンに興味がある人は
絶対読んだがいいのかなと思います。
じゃがたらやらタコやらフリクション、ガセネタ
タコなんて、この人の持っていたテープをマスタにして
流通しているものがあったりしますのでマニアックな知識をつけたい人は特に。

また、メロコア周辺としてはLOW IQ 01が出てきたり。
クロバットバンチ時代の話なんか出てます。
ECDたちがアルバムに参加。プレミアがついていて手が出ません。)
あと、エアジャムも見に行ってたとか。

あと驚いたことは、小学校のころから何を考えて音楽を聞いていたかや
曲の内容まで細かく覚えているということ。
こういうセンスがある人はDJやトラックメイカーに向いているんだろうなと
思いました。

個人的には86年生まれなので、
ECDHIPHOPへの目覚めが86年ということと、
このときの年齢が今の自分より年上というのを考えて
やりたいことがあるなら遅いも早いもないのかな―
って気がしてきてよかったです。

そして、パンクはダンスミュージックだ
みたいな話が印象に残りました。
(読んでおきながらどこで見かけたか覚えてないのでわかる方教えてください)

ライブにいってモッシュやダイブするのも音楽聞いてないと出来ませんので、
あれがパンクスタイルのダンスなんだろうなと、
クラブでパンクがかかったりすると思います。

そこらへん浅いのですが、
モッシュやダイブ意外に、
パンクにおける踊り方(楽しみ方?)って何があるんですかね。
そこらへんしらべるの